抗生物質はニキビに効く?効かない?飲み薬・塗り薬別にまとめ!

抗生物質はニキビに効く?効かない?飲み薬・塗り薬別にまとめ!のファーストビュー

ニキビが原因で皮膚科に行くと多くの人が「抗生物質」を処方されます。
実際に出されたことがある人も多いのではないでしょうか。

実は抗生物質は効くニキビと効かないニキビがあって、どんなニキビにも効くわけじゃないんです。
またニキビに効果がある一方で、副作用もあるので注意しなければいけない薬なんですね。

今回は抗生物質がニキビに効く理由や副作用について解説していきます。

- この記事の監修医師 -

鴇田 真海(ときた まみ)先生

鴇田 真海(ときた まみ)先生

皮膚科医/白金クリニック院長
【所属】日本皮膚科学会専門医/日本美容皮膚科学会会員

2007年藤田保健衛生大学卒業後、2009年東京慈恵会医科大学病院 皮膚科入局
2015年から白金クリニック院長を務める

そもそも抗生物質って何?

抗生物質とは何かの説明

抗生物質をカンタンに説明すると「細菌による感染症に効く薬」です。

ニキビの場合は主に「アクネ菌」が原因といわれています。
アクネ菌が毛穴に詰まって、どんどん炎症を引き起こしていくんですね。

そのためニキビでいうところの抗生物質は「アクネ菌をやっつける薬」だと考えてください。
アクネ菌をやっつけるのに特化した薬なので、単純なスキンケアよりも即効性があります。

抗生物質が効くニキビと効かないニキビ

抗生物質が効くニキビ・効かないニキビ

抗生物質はニキビに効果があると言いましたが、すべてのニキビに効くわけではありません。

ニキビの種類によっては、悪化する原因になってしまうことも・・・。
効くニキビと効かないニキビをきちんと知っておきましょう。

炎症のあるニキビに効果的!

抗生物質は炎症のある赤ニキビ・黃ニキビに効果的

抗生物質はニキビのなかでも、炎症を起こした赤ニキビに1番効果があります。

赤ニキビはアクネ菌が増えすぎて、炎症をおこしている状態。
まさに抗生物質の効果がドンピシャで刺さる症状です。

赤ニキビをすぐに治したい方は、病院で抗生物質をもらうと良いでしょう。

 

ただしあくまでも抗生物質は「治す」ためのものであって、「予防」のためのものではありません。

赤ニキビを繰り返さないように、普段のスキンケアや生活習慣を見直すことも大切です。

赤ニキビの原因や予防について詳しくはこちら

炎症が起きてない白・黒ニキビには効果ナシ

抗生物質には毛穴詰まりを解消する効果なし

反対に炎症のおきてない白ニキビや、黒ニキビに抗生物質は効きません。

白ニキビや黒ニキビといった、まだまだ赤ちゃんのニキビは皮脂が毛穴につまっているだけの状態。
細菌が原因でできているわけではないんですね。

むしろできたてのポツポツニキビに強い抗生物質を使うと、刺激が強すぎて悪化するおそれもあるので注意しましょう。
転んでヒザをすりむいただけなのに、手術する必要はありませんよね。

白ニキビや黒ニキビは抗生物質に頼らなくても、軽くスキンケアを見直すだけで十分にケアできます
病院に行く前にまずはセルフケアの見直しするのがオススメです。

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抗生物質の種類と副作用

抗生物質は飲み薬と塗り薬の2種類

ひとくちに抗生物質といっても、飲み薬や塗り薬などたくさんの種類があります。

病院でよく出される抗生物質をまとめてみました。
気になる副作用についても調べてみたので、参考にしてみてください。

飲み薬タイプの抗生物質

飲み薬タイプの抗生物質の種類の説明

飲み薬タイプは効果が高いぶん、副作用もでやすいのが特徴。
かならず用法用量を守るようにしてください。

なにか体に異常を感じた場合は、すぐに病院に行くのが大切です。

 ルリッド錠

ルリッド錠

ルリッド錠は代表的な飲み薬で、「ロキシスロマイシン」という有効成分が入っています。
この有効成分がニキビの炎症を抑えて、ニキビが発生するのを防いでくれます。

背中ニキビや「ケロイド」とよばれるかなり重症化してしまったニキビにも効果があるほど効き目が強いです。

 

副作用はほとんどありませんが、ごくまれに「吐き気・胃痛・下痢」といった副作用があらわれる場合があります。

ミノマイシン

ミノマイシン

皮膚科で一番多く出される薬がミノマイシンです。
見たことがある人も多いのではないでしょうか。

ミノマイシンは、静菌とよばれるタイプの抗生物質。
アクネ菌を殺すのではなく、菌が増えるのをおさえてニキビの症状を改善する薬です。

ニキビはそもそもアクネ菌が増えることでできます。
ミノマイシンによってアクネ菌は成長できなくなるので、数が減ってニキビがおさえられるんですね。

ホルモンバランスの乱れによるニキビに効果があり、生理中や妊娠中のニキビに効果大。
女性はもちろん男性にも効果的なので、よく出される薬です。

 

副作用は「めまい・腹痛・下痢」があるとされています。
ミノマイシンの副作用は他の薬よりも出やすいので、きちんと用法用量を守るようにしましょう。

ビブラマイシン

ビブラマイシン

こちらはあまり有名ではありませんが、ニキビに効果的な抗生物質です。

ビブラマイシンには抗炎症作用と抗菌作用があるのが特徴。
原因菌を殺菌しつつ炎症もおさえてくれるので、重症化したニキビにも効果があります。

ビブラマイシンもミノマイシン同じく、副作用が起こりやすい薬。
「胃痛・胃もたれ・食欲不振」などが副作用としてあげられます。

とくに胃への刺激が強いので、胃を保護する薬と一緒に出される場合が多いです。
副作用を避けるためにも、食後に飲んだり、ほかの薬と飲むようにしてくださいね。

クラリス錠

クラリス錠

ほかの抗生物質と同じく、クラリスはアクネ菌を殺すのに高い効果を発揮します。
かゆみや発疹、皮膚の炎症をおさえてくれるので、顔中に赤ニキビがある場合に処方されることが多いです。

クラリスは即効性があるので、1週間~2週間ぐらいでニキビに効果があります。

早く治したい時にたよれる薬ですが、副作用が強く「発疹・下痢・吐き気・胃痛」といった症状が起こることも・・・。

なのでクラリスは2ヶ月以上の服用はしないようにしてください。

またもらった薬があまったからといって、もう一度ニキビができたときに勝手に前回あまったぶんを飲むのはNGです。
きちんとお医者さんに行って新しいものを処方してもらうか、前回のあまりを飲んでいいか確認してください。

ブルフェン

ブルフェン

ブルフェンは炎症をおさえるための薬。
赤く腫れ上がったニキビや、膿をもったニキビに効果的です。

これらのニキビは長期化すると、ニキビ跡になってしまうのでブルフェンで炎症をおさえておく必要があります。

ブルフェンは副作用があまりないと言われていますが、「吐き気・腹痛・じんましん・顔のむくみ」などの症状がでる可能性がわずかにあります。

すこしでも違和感を感じたら、飲むのをやめるようにしてくださいね。

塗り薬タイプの抗生物質

抗生物質 塗り薬

塗り薬タイプは飲み薬よりも少し効果が弱くなりますが、そのぶん副作用もおこりにくいです。

とはいえ用法用量を守らないと副作用がおこる可能性も高くなるので、きちんと守ってくださいね。

ダラシンTローション

ダラシンtローション

塗るタイプの抗生物質のなかで、もっとも有名な薬がダラシンTローション。
ローションタイプとゲルタイプがありますが、効果はどちらも一緒です。

アクネ菌や黄色ブドウ球菌といったニキビの原因菌を殺菌して、ニキビを改善してくれます。

ダラシンTゲルは副作用が少ない薬。ですが、お肌が弱い人は「ヒリヒリする刺激感や乾燥したようなつっぱり感」を感じることがあります。

こうした副作用はほとんど軽いものですぐにおさまりますが、気になるようなら診てもらったほうが良いでしょう。

アクアチムクリーム

アクアチムクリーム

アクアチムクリームは「ナジフロキサン」という有効成分が入っている抗菌薬。

この薬は殺菌効果が高く、アクネ菌を殺菌してニキビの赤みや腫れを改善してくれるんですね。
化粧水タイプのアクアチムローションと、クリーム状のアクアチムクリーム、アクアチム軟膏の3種類があります。

クリームタイプがよく処方されていますが、効果はすべて同じです。

肌の赤みかゆみや乾燥・ブツブツ・かぶれ」アクアチムにはこれらの副作用があり、これらの症状が出た場合は使用をやめるようにしてください。

ドルマイシン軟膏

ドルマイシン軟膏

こちらも市販で買える抗生物質の1つ。

炎症ニキビはもちろん、靴ずれや唇の荒れといった色々なトラブルに効く便利な薬です。
1本買っておくと便利だと思います。

ほとんど副作用がでない薬といわれていますが、まれに「発疹・赤み・かぶれ・かゆみ」などこうした症状がでるので注意しましょう。

またドルマイシン軟膏を塗ったあとは乾燥しやすいので、塗る前にきちんと肌を保湿してくださいね。

 

抗生物質のデメリット

抗生物質のデメリットの説明

抗生物質は薬なのでどうしても期待をしてしまいますが、万能薬ではありません。

もちろんデメリットもあるし、注意しなければいけないこともあります。
こうしたデメリットや注意点を頭に入れたうえで使うようにしましょう。

抗生物質の効果は一時的

抗生物質の効果はアクネ菌が死んでいる間だけ

抗生物質はアクネ菌を殺菌することでニキビを治していきます。
ですが殺菌する効果しかないので、ニキビへの効果はアクネ菌が死んでいる間しか続きません。

アクネ菌は常在菌といって、肌の上にいつもいる菌です。
なので一時的に抗生物質でやっつけても、またすぐに増えて新しいニキビができてしまうんですね。

ただ抗生物質は即効性に優れているので、結婚式やデートといったイベントなどで「急いでニキビを消したい!」という場合にはオススメです。

長期間の服用はオススメしない

アクネ菌を殺し続けると別の細菌・雑菌によるニキビができる

抗生物質を1か月2か月と長い間使うのは、オススメできません。

アクネ菌はニキビの原因になりますが、もともとは悪い菌ではありません。
肌を細菌・雑菌から守ってくれる効果もあるんです。

なので抗生物質で殺してしまうと、逆に別の細菌・雑菌による肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。

効果が薄くなっていく

抗生物質は耐性菌が生まれると効きにくくなる

抗生物質は長く使うと、体のなかで抗生物質の効果を弱める「耐性菌」という菌ができます。
カンタンにいうと、ニキビの原因菌に薬が効きにくくなる耐性がつくということ。

1回でも耐性菌ができてしまうと、同じ薬はほとんど効かなくなります。
(どんなに効き目が良い薬でも、他の薬を飲まなきゃいけないことになってしまいます)

耐性菌ができる期間は人によってまちまち
すぐ耐性がついてしまう人もいれば、1年くらい飲んでも耐性がつくられない人もいます。

ただ長く飲み続けるほど確率が上がるのは間違いありません。
基本的にはできるだけ短い期間で服用するのがオススメです。

妊娠中は使えないモノが多い

抗生物質で赤ちゃんが奇形になる可能性もある

ニキビ用の抗生物質は妊娠中に使えないものが多いです。
なぜかというと、お腹の中の赤ちゃんが奇形になってしまうおそれがあるから。

妊娠中の肌荒れが気になって、どうしても薬に頼りたいときは病院のお医者さんや薬局の薬剤師さんに相談するようにしましょう。

妊娠中でも使える薬を処方してもらうことができます。

ただし処方された薬であっても、赤ちゃんへの影響がゼロというわけではありません。
なるべく妊娠中は、食事やふだんの生活を工夫してニキビを改善するようにすることをオススメします。

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抗生物質は「一時的な薬」とわりきって使おう

抗生物質は長期の使用NG。一時的な薬として使う。

抗生物質は赤ニキビに対して効果が高く、頼れる薬です。
ですがニキビを一時的におさえているだけなので、またすぐに再発してしまいます。

また長期的に使うとだんだん効きにくくなるだけじゃなく、新たな肌荒れの原因にもなってしまうんです。

なので抗生物質は「一時的にニキビを消す薬」とわりきって使うようにしましょう。
即効性があるので、イベント前など「ニキビをすぐに消したい!」時には大活躍してくれますよ。

ニキビを根本的に治したいという方は、ふだんのスキンケアや食事からアプローチしていくのがオススメです。

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