クレイ洗顔は毛穴ケアにおすすめ◎!特徴から使い方まで徹底解説!

「クレイ洗顔と泡洗顔、どう違う?」
「クレイ洗顔のなにが良いの?」
「クレイっていっぱい種類あるから、どれを選べば良いかわからない…」
今回はあまりクレイ洗顔を知らない方たちのために、クレイ洗顔について解説していきます。
クレイ洗顔の特徴や使い方まで解説しているので参考にしてみてください。
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自分の目的に合わせてぴったりのクレイ洗顔を選べます。
- この記事の監修医師 -

鴇田 真海(ときた まみ)先生
皮膚科医/白金クリニック院長
【所属】日本皮膚科学会専門医/日本美容皮膚科学会会員
2007年藤田保健衛生大学卒業後、2009年東京慈恵会医科大学病院 皮膚科入局
2015年から白金クリニック院長を務める
目次
クレイ洗顔ってなに?
クレイとは「泥」のこと。
つまり「泥を使った洗顔」がクレイ洗顔です。
もちろん泥とはいっても、そこらへんに落ちているような泥じゃありません。
海底にある海泥(かいでい)や鉱物粘土といった天然で質の良い泥が使われます。
これら天然の泥にはたくさんのミネラルがつまっていて、美容にとても効果的。
また天然ものなので、肌への刺激がかなり少ないのも特徴です。
肌をムダに刺激することなく、やさしくしっかりと毛穴の汚れを落としてくれます。
クレイの種類は4つ!目的別で使い分けるべし!
一口に「クレイ」と言っても、実は大きくわけて4つの種類があります。
- モンモリロナイト
- マリンシルト(クチャ)
- ガスール
- ホワイトクレイ
大まかな特徴こそ同じですが、こまかな違いがあるので抑えておきましょう。
モンモリロナイト:ニキビ肌に1番おすすめ!
ニキビ肌に1番おすすめなのがモンモリロナイト。
なんと世界三大美女の1人にも数えられるクレオパトラが「化粧品として使っていた」という伝承が残っているほどです。
クレイの中でも特に小さくて、なんと1辺が200~300ナノメートルしかありません。
ミリ単位に直すと、0.0002~0.0003mmという驚きの小ささです…!
毛穴のサイズが目立たないもので0.2mm以下なので、すんなりと毛穴の奥深くの汚れまで取ってくれます。
毛穴づまりが主な原因になるニキビには、モンモリロナイトがピッタリですよね。
ちなみに食品衛生法にも載っているほど安全性が高いので、肌を刺激する心配はありません。
モンモリロナイトは洗浄力が高いだけでなく、保湿にもすごく役立ちます。
それがモンモリロナイトの「イオン交換」という効果のおかげ。
洗顔料に含まれている保湿成分(ヒアルロン酸やコラーゲンなど)と毛穴に詰まった汚れを瞬時に交換する力があります。
つまり毛穴汚れは落ちて、かわりに保湿成分が毛穴にあたえられるわけです。
マリンシルト(クチャ):美白効果アリ!肌がくすんでいる方向け。
マリンシルトは「美容泥」として、今クレイの中でも大注目の成分です。
- 大きさが5μmとめっちゃ小さい!(髪の毛の16分の1以下)
- 磁石みたいに汚れをくっつける力が強い
- 保湿効果のあるミネラルたっぷり
このようにかなり優秀な泥なんですね。
モンモリロナイトほど小さくありませんが、5μmほどの小ささなら十分。
毛穴の奥深くまでスイスイもぐりこんでくれます。
また1番の魅力は「吸着力の高さ」です。
マリンシルトの微粒子は電気を帯びていて、イオンを発生させています。
それが毛穴に詰まっているガンコな汚れや黒ずみも、スルスルくっつけて取ってくれるんですね。
かなり洗浄力は高めです。
毛穴がつるつるになることで、肌もワントーン明るくなります。
ガスール:肌がカサカサ乾燥している人におすすめ!
ガスールはモロッコの限られたところでしか取れないほど希少性が高く、「100%天然石鹸」とも呼ばれています。
古来から洗顔だけでなく、洗髪や全身のパックにも使われていたほど美容成分として名高いです。
特徴は洗浄力もさることながら、保湿力が高いこと。
小さな粒子が毛穴の汚れを落とすだけでなく、保湿力の高いカルシウム・マグネシウムといったミネラル成分もたっぷり入っているんです。
毛穴詰まりだけでなく、乾燥も予防してくれるので一石二鳥ですよね。
継続して使い続けることで「もっちりうるおったキメ細かい肌」がつくれます。
ホワイトクレイ:肌にやさしく敏感肌にはうってつけ!
クレイの中でも特に肌にやさしいのがホワイトクレイ。
「植物ステロール」というミネラル成分が、たくさん含まれているのが大きな特徴。
植物ステロールは米ぬかや胚芽からとれるのですが、たいていの植物油には全体の1%以下しかないめちゃくちゃ貴重な成分なんですね。
ホワイトクレイは、この植物ステロールをはじめとしたミネラル成分がたくさん含まれています。
これは肌にとても近い成分でできていますので、肌との相性はバッチリ。
肌を刺激することなく、肌の奥までぐんぐん浸透してくれます。
かなりの敏感肌の人にはものすごくオススメですね。
また植物ステロールは肌のうるおいをキープしてくれる効果があります。
洗い上がりはけっこうしっとりと仕上がるので、ニキビ予防にもつながります。
クレイ洗顔と泡洗顔の違い

ドラッグストアに並ぶ一般的な「泡洗顔」との違いを比べてみました。
泡洗顔 | クレイ洗顔 | |
---|---|---|
使用感 | ![]() (可もなく不可もない使い心地) |
![]() (肌へのなじみがばっちり) |
泡立ちやすさ | ![]() (泡立ちが良く使いやすい) |
![]() (泡立ちは悪い) |
肌への優しさ | ![]() (洗い落としすぎてしまうことも) |
![]() (肌を傷つけずに洗える) |
泡洗顔のほうが泡立ちが良く、洗浄力も強いです。
ただし、汚れをよく洗い落としてくれる洗顔がいいのかというと、そうではありません。
洗浄力が強すぎると、肌にとって必要な「皮脂」まで一緒に落としてしまいます。
皮脂はニキビの原因になるだけではなく、外の刺激から肌を守る「バリア機能」としても働くので、皮脂はある程度は必要なんですね。
クレイ洗顔であれば、洗浄力が「ちょうど良い」ので洗顔方法さえ間違えなければ、必要な皮脂まで落とす心配はありません。
必要な皮脂は残しつつ、しっかりとニキビの原因になる毛穴汚れだけを洗い落としてくれます。
クレイ洗顔の特徴3つ
クレイ洗顔の大まかな特徴は以下の3つ。
- ナノサイズの泥が毛穴奥のヨゴレもしっかり落とす
- 天然のミネラル成分が入っていて保湿力◎
- 天然成分なのでとにかく肌にやさしい
肌にやさしいのに不要なヨゴレは落としてくれる、まさに理想的な洗顔です。
1.ナノサイズの泥が毛穴の奥までスッキリきれいに

クレイ洗顔の泥成分はナノサイズの超微粒子。
※「ナノ」は1mmの100万分の1のサイズです。めっちゃ小さいです。
通常の洗顔成分では入り込めない毛穴の奥まで、しっかりと洗ってくれます。
また吸着力が強いので、洗い落とすというよりは「いらないものをくっつけて取る」洗顔ができます。
- メイク汚れ
- ニキビ菌
- 古くなった角質
- 垢
このような汚れを、肌をこすらなくても落としてくれるんですね。
磁石をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
そのため肌のバリア機能を傷つけるとがなく、肌のうるおいをキープすることができます。
2.天然のミネラル成分が肌を保湿してくれる

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天然のクレイには保湿効果のあるミネラル類がたっぷりです。
だから洗顔するだけでも、ある程度保湿することができるんですね。
特にミネラル類の中でも、マグネシウムやカルシウムは特に保湿力が高いです。
肌を刺激から守るバリア機能を高めてくれるので、乾燥しづらくなります。
また上述した泥の種類によっても、わずかに特性が違うので比較してみました。
海泥(海洋性ミネラル) | 鉱物粘土(ミネラル粘土) | |
---|---|---|
天然クレイの種類 | マリンシルト、ホワイトクレイ | モンモリロナイト、ガスール |
含まれるミネラル | マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、硫黄、塩素 | アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム |
特徴 | 肌となじみがよく、保湿力が高い | 吸着力が高いので、毛穴詰まりを解消しやすい |
海洋性のミネラルは、人の体をつくっている元素とほとんど同じ。
そのため肌へのなじみがよく、肌の奥までうるおい成分をしっかり届けてくれます。
一方、鉱物粘土は吸着力の高さが魅力。
毛穴の奥深くにつまった汚れまでしっかりくっつけて、落とすことができます。
3.肌にやさしい成分でできている

市販の洗顔は洗浄力を強めたり、泡立ちを良くするために「スクラブ」や「界面活性剤」が含まれています。
しかしこれらの成分は肌への刺激が強すぎるんですね。
ニキビができるほど肌が弱っている方は特に避けるべき。
よけいにニキビが悪化することもあります。
一方クレイ洗顔は、完全に天然のモノ。
肌にやさしいミネラルがたっぷりなので、洗顔方法さえ間違えなければ肌を刺激することはないんですね。
また上述したように、
- 成分が小さいので毛穴を傷つけにくい
- ゴシゴシ洗わなくても汚れを取れる
というメリットがあるので、とことん肌には優しいです。
クレイ洗顔の正しい使い方・ポイント
クレイ洗顔を使う際の大事なポイントについて紹介します。
使い方を間違えてしまうと、せっかくのクレイ洗顔が台無しになってしまうので、きちんと抑えておきましょう。
クレイ洗顔はやさしくなでながら洗う

クレイ洗顔の流れは以下の3ステップ。
- 水洗いをして落とせるヨゴレを落としておく
- クレイで肌をなでるように全体になじませながら洗う
- 30回以上を目安にしっかりとすすぐ
この流れさえ完ぺきにマスターすれば大丈夫です。
このステップの中でも特に大切なのが2番と3番。
前提としてクレイ洗顔は泡洗顔よりもはるかに泡立ちません。
だからといってゴシゴシ手でこすってしまうと、肌を傷つけてしまいます。
クレイは吸着力があるので、こすらなくても汚れは落とせます。
肌になじませるように、なでながら洗っていきましょう。
またクレイ洗顔ではすすぎもかなり重要です。
というのも、クレイはかなり洗い残しが起こりやすいから。
クレイは毛穴の奥まで入りこむので、テキトーなすすぎだと毛穴にクレイが残ったままになっちゃうんです。
だいたい30回を目安に、ていねいにすすぎ落とすようにしましょう。
おでこ、鼻→頬、あご→目元、口元の順で洗っていきましょう。
皮脂の分泌が多い、おでこ辺りのTゾーンをはじめに。
目元や口元は、皮膚がうすいので負担がかかりやすい箇所です。
なので負担を最小限にするために1番最後に洗ってください。
クレイ洗顔の前に蒸しタオルを使うとGood!

「毛穴汚れがやばすぎる!」という人は、クレイ洗顔前に蒸しタオルを使ってみましょう。
蒸しタオルで毛穴が開くので、汚れがかなり落ちやすくなります。
やり方もとてもカンタン。
- 水分を含ませたタオルを絞って、電子レンジで30秒ほどチン
- 顔全体にタオルを30秒~1分ほどあてる
たったこれだけです。
唯一気をつけてほしいのは使うタオル。
できる限り清潔なものを使うようにしてください。
タオルが汚れているものだと、その雑菌が肌を傷つけてしまいます。
よけいに肌荒れしてしまうこともあるので気をつけてください。
蒸しタオルをしたあとは毛穴が開きっぱなしになります。
放置しておくと雑菌が入りやすくなるので、できるだけすぐに洗顔・保湿してあげましょう。
クレイ洗顔を使う頻度

結論から言うと、毎日使ってもOKです。
当たり前ですが洗顔は毎日するものなので、毎日使っても良いようにつくられています。
というより一般的な泡洗顔よりも肌にやさしいので、泡洗顔を毎日するよりもクレイ洗顔を毎日したほうが良いくらいです。
ただし1日に何回洗顔料を使うかは考えものです。
というのもあまりに洗顔料を使いすぎると、肌に必要な皮脂まで落としかねないから。
1つの目安として、乾燥肌の人で1日1回、オイリー肌の人で1日2回にするとちょうど良いと思います。
クレイ洗顔はクレンジング代わりにも使える!

クレイ洗顔は汚れを吸着して落とすものなので、クレンジング代わりにも使えます。
ファンデーションやコンシーラーを、泥がやさしく包み込んで落としてくれるんですね。
ただし以下の2点は覚えておきましょう。
- 落とせるのはナチュラルメイクまで
- 2度洗いするのが基本
さすがに本物のクレンジングほどの強力さはありません。
落とせるのは薄付きのナチュラルメイクまでです。
アイメイクやファンデーションをがっつり塗った濃いメイクは、クレンジングで落としましょう。
またメイク落としと洗顔は同時に出来ません。
1度目はあくまでもメイクを落とせるだけで、毛穴深くの汚れまでは落とせないんですよね。
なので1度目でメイクを落とした後は、2度目の洗顔を忘れずにしてください。
クレイ洗顔の注意点
クレイ洗顔はたしかに、安全で効果的な洗顔料です。
ただし、2つほど注意点があります。それが以下。
- 力を入れて強く洗うのはNG
- クレイ洗顔であってもその後の保湿はしっかりと
どちらも少し気をつけるだけで直せるポイントなので抑えておきましょう。
力を入れて強く洗うのはNG

繰り返しになりますが、いくら肌にやさしいクレイ洗顔でもゴシゴシ洗うのはNG。
そんな凶暴な洗い方をしてしまうと、手が肌を傷つけてしまいます。
洗顔によるダメージって案外「洗い方」によるところが大きんですよ。
クレイは泡立ちにくいので最初は慣れないかもしれません。
しかし「ゴシゴシ」ではなくて、泡をなでるようにつければ良いだけです。
まずは「これで本当に落ちるの?」というくらい優しく洗ってみて、物足りなければ少しずつ力を加えていきましょう。
洗顔後の保湿はしっかりとする

クレイ洗顔はたしかに保湿力の高い洗顔です。
クレイに含まれているミネラル類が保湿も一緒にしてくれるからですね。
しかし「クレイ洗顔だけで十分な保湿ができるか」というと、そうではありません。
結局のところ「洗顔」ですから、すすいだときに保湿成分もある程度一緒に洗い落としてしまうんです。
洗顔後の保湿ケアはしっかりと行う必要があります。
特に乾燥肌の人であれば、しっかりとした保湿ケアを心がけてください。
必ず化粧水をつけて、乳液やクリームなどの美容液で保湿ケアすることを徹底しましょう。
クレイ洗顔は肌に優しい洗顔料
今まで泡洗顔を使っていた方も、クレイ洗顔を使うとその違いに驚くはずです。
- 泡洗顔よりも洗い上がりがツルツル
- つっぱらず、保湿成分で肌がもっちり
- 敏感肌でもピリピリしないやさしさ
最初は泡洗顔との違いに戸惑うかもしれませんが、慣れてくるとその良さがわかってくるでしょう。
「いま使っている洗顔料がイマイチだなぁ」「ちょっと泡洗顔だとつっぱる」と感じる人はクレイ洗顔を試してみるのがオススメです。
もし「オススメのクレイ洗顔料が知りたい!」という方がいれば、以下の大人ニキビくん編集部が厳選した「おすすめクレイ洗顔料ランキング」を参考にしてみてくださいね。
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