面疔ができたら皮膚科へ!ニキビと似ていても治し方は違うから注意

面疔の治し方 アイキャッチ

鼻や眉間などに突如プクっとできてしまう”面疔(めんちょう)”
すごく痛い・赤くて目立つ・なかなか治らないなど超厄介ですよね。

見た目が似ているのでニキビと間違える人も多いですが、全く別の皮膚疾患です。

面疔ができてしまったらなるべく早めに皮膚科で治療を受けるのがおすすめ。
悪化すると、手術が必要になることもあるので気をつけてください。

今回は面疔の特徴・治し方・予防法について詳しく解説していきます。

面疔とは?

面疔は顔にできた「おでき」

面疔は顔にできた”おでき”のこと。
おできは「黄色ブドウ球菌」が皮膚に入りこみ、肌の内部で炎症を引き起こす細菌感染症です。

黄色ブドウ球菌とは?黄色ブドウ球菌は人間の皮膚や粘膜など、どこにでも生息している常在菌の一種。皮脂や不潔なところが大好きです。
普段は悪さをしませんが、肌の免疫力が下がっていたり皮膚に傷があったりすると、皮膚の中に入りこんできて炎症を起こします。

黄色ブドウ球菌はとても強い菌なので、面疔はふくらみが小さくてもジンジンとした激しい痛みを伴うのが特徴です。

また皮脂が大好きなので、皮脂の多いTゾーン(おでこ・眉間・鼻)に多くできます。

今は医療が進歩したので薬で簡単に治せますが、昔は「面疔=死ぬ」と言われるほど、恐れられていた病気です。
※顔と脳が血管でつながっていて、ひどくなると黄色ブドウ球菌が脳にまわり死に至る病気を引き起こすため。

放っておくと頭痛を伴ったり、中に膿がたまって大きく腫れるため、早めに皮膚科で治療を受けるようにしましょう。

 

ニキビとは全くの別物なので注意

面疔とニキビの違い

面疔とニキビ、見た目はやや似ていても実際は全くの別物です。

ニキビは肌表面のトラブルなので基本的にセルフケアで治せます。
しかしブドウ球菌は肌の内部でのトラブルなので、セルフケアだとなかなか治りません。

ニキビだと思って放置したり、ニキビ用のケア商品を使っていても治りませんので間違えないように注意しましょう。

 

【面疔とニキビの見分け方】

●面疔の見た目

面疔

引用:Cystic Acne on Chin

 

●ニキビの見た目

ニキビ

引用:https://jp.pinterest.com/

写真のように面疔はできものの中心に芯がなく、ニキビはできものの中心に白い芯があるのが見た目の大きな違いです。

また面疔の方が炎症がひどいのでニキビよりも痛みが強くなります。
他のことに集中できないなど、生活に支障をきたすほどの痛みを感じるときは面疔の可能性が高いです。

 

面疔ができやすい人の特徴2つ

面疔ができてしまう人には、以下2つの特徴があります。

脂性肌・オイリー肌で肌がべたべたしている

黄色ブドウ球菌は皮脂が大好き

顔が皮脂でベタベタしたりテカっている脂性肌・オイリー肌の人は面疔になりやすいです。

黄色ブドウ球菌は皮脂が大好きなので、皮脂たっぷりのお顔はとっても棲みやすいんですね。
空気中にいる黄色ブドウ球菌までもペタペタと寄ってきてしまいます。

なので普通肌・乾燥肌の人に比べて、オイリー肌の人は顔についている黄色ブドウ球菌の数が多いです。
その分毛穴に黄色ブドウ球菌が入りこみやすく、面疔ができやすくなってしまいます。

【ゴシゴシこするような洗顔・過剰なストレス・甘いものや脂っこいものの食べ過ぎ】
などは皮脂を増やす原因になりますので、心当たりがある人は改善が必要になってきます。

 

不規則な生活で、肌の免疫力が下がっている

活性酸素が免疫細胞を傷つける

肌の免疫力が弱いのも、面疔ができやすくなる原因です。

肌を含め私たちの体は、免疫細胞によって細菌や雑菌から守られています。
つまり黄色ブドウ球菌に負けて面疔ができてしまうのは、肌の免疫が弱っている証拠です。

免疫が弱ってしまう原因としては、不規則な生活(乱れた食生活・睡眠不足・運動不足など)が続くことがあげられます。
残業続きで疲れがたまったりしていると、いつもより風邪を引きやすくなったりしますよね。

生活が乱れていると活性酸素が大量に発生して免疫細胞を傷つけます。
(活性酸素も雑菌から肌を守るものですが、増えすぎるとパワーが強すぎて肌の細胞まで傷つけてしまいます。)

”免疫細胞が傷つく=肌を守る力が弱まる”ということ。
なので黄色ブドウ球菌が肌の中に入りこんでくると、抵抗できずに面疔ができてしまうわけです。

 

面疔を潰すのは絶対NG!早めに皮膚科へ!

早めに受診して早く治そう

早く治したいからといって自分で面疔を潰すのは絶対にやめてください
潰した傷口にさらに黄色ブドウ球菌が繁殖すれば、治るどころか悪化したり跡になってしまうことがあるからです。

また市販の薬を買ってセルフで治そうとするのもおすすめしません。
面疔は肌の奥深くで炎症が起きているので、市販の塗り薬だけだとなかなか炎症が治まらないんですね。

1番の治し方は早めに皮膚科に行くこと。
抗生物質入りの飲み薬と塗り薬を処方してもらいましょう。体の中と外の両方から炎症にアプローチして効率よく治せます。

行くのが遅くなって悪化してしまうと、中にたまった膿を出す切開手術が必要になることも…。
早い段階でしっかり治せば手術が必要になることはないので、何よりも早めの受診が大切です。

 

皮膚科に行けない人はセルフケアで悪化を食い止めよう

病院に行ってくださいとはいえ「仕事が忙しくて皮膚科に行く時間がない…」という人も多いはず。
そんな人はとりあえず病院に行ける日までの間セルフケアで乗り切りましょう。

なるべく面疔を悪化させないためのセルフケア方法を2つ紹介しておきます。

市販薬で炎症をケアする

薬局に売っている抗生物質・殺菌剤入りの塗り薬でケアしましょう。
黄色ブドウ球菌の働きを弱めることで、炎症の悪化を防ぐことができます。

薬局で買える面疔に効果的な市販薬を2つ紹介します。

テラマイシン軟膏a

テラマイシン

メーカー希望小売価格:810円(6g)

オキシテトラサイクリン塩酸塩とポリミキシンB硫酸塩の2つの抗生物質を配合。
2つの成分が面疔の原因である黄色ブドウ球菌を殺菌して、炎症を抑えてくれます。

肌なじみの良い黄色の軟膏がスーッと伸びて使いやすいです。

オロナインH軟膏

オロナイン

メーカー希望小売価格:1,015円(100g)

クロルヘキシジングルコル酸塩液が黄色ブドウ球菌を殺菌してくれます。

ただ抗生物質は入っていないので、ひどくなった面疔にはあまり効果がありません。

家にオロナインH軟膏が常備してあったら、初期の面疔に試してみてください。

薬局に市販薬を買いに行ける人は、1度薬剤師さんに症状を相談してみるのがおすすめ。
症状にピッタリの塗り薬を紹介してくれます。

ステロイド入りの塗り薬を使うのはやめよう「リンデロンVG」や「フルコート」など、ステロイドが配合されている塗り薬はおすすめできません
ステロイドは免疫の働きを弱めてしまいます。
黄色ブドウ球菌と戦う力が弱くなり、面疔が悪化してしまうことがあるので要注意です。
市販薬を買うときは、ステロイド(フルオシノロンアセトニド・ヒドロコルチゾンベタメタゾン吉草酸エステルなど)が配合されていないかよくチェックしてみてください。
 

洗顔で余分な皮脂を落として清潔にする

黄色ブドウ球菌を寄せ付けないために、洗顔で余分な皮脂を落としましょう

ただし洗いすぎは、肌を乾燥させて皮脂を増やす原因になるので注意です。
肌の水分が減ると、乾燥から肌を守るために皮脂の量が増えてしまいます。

なので洗顔は1日2回までにしましょう。
基本的に朝は水洗顔、夜は洗顔料での洗顔がおすすめです。
(朝起きたときに顔がベタベタしている人は、皮脂が面疔を悪化させるので朝も洗顔料を使いましょう。)

そして面疔を悪化させないためにも、洗顔中に気をつけてほしいことが以下の2つ。

  1. しっかり泡立てた泡で優しく洗う
  2. ぬるま湯で十分に洗い流す

①しっかり泡立てた泡で優しく洗う

モコモコ泡を転がすように洗おう

しっかり泡立てたモコモコの泡を、肌の上で転がすように洗いましょう。
泡が毛穴の奥に入りこんで汚れを落としてくれるので、ゴシゴシ擦らなくても汚れは落ちます。

逆に洗顔料を泡立てずに少し水で溶いた状態で使うのはNGです。
指が直接肌に当たってしまい、摩擦で面疔を刺激してしまいます。

 

②ぬるま湯で十分に洗い流す

洗い流すときに気を付けること2つ

洗い流すときは人肌の温度(32℃~35℃)で十分に洗い流します。
熱すぎても冷たすぎても面疔の刺激になるので、ちょうどいい温度で洗い流すことが大切です。

またすすぎ残しは黄色ブドウ球菌が繁殖する原因になり、面疔を悪化させます。
小鼻や眉間はすすぎ残しが多くなりがちなので、しっかり洗い流すように意識しましょう。

どちらも今日から簡単に始められることなので、さっそく取り入れてみてください。

 

洗顔料の洗浄成分も要チェック!どんなに優しく洗っても、洗浄力が強い洗顔料を使っていては意味がありません。
必要な皮脂まで落として肌を乾燥させてしまいます。

洗顔料を選ぶときは洗浄成分をしっかりチェックしてください。
汚れだけを落としてくれるマイルドな洗浄成分(ラウロイル○○・ココイル○○など)が使われているものがおすすめ。
逆に石油系の界面活性剤(ラウリル硫酸××)入りのものは皮脂を落としすぎるのでNGです。

「選び方がわからない」という方は、こちらのランキングをチェックしてみてください。

 

面疔を予防するために気を付けるべきこと4つ

今ある面疔の悪化やくり返しを防ぐためにも、以下4つのことを気をつけるようにしましょう。

いきなり全て反映するのは難しいと思うので、できることから少しずつでOKです。

栄養素に気をつけた食事をする

ビタミンB2・ビタミンB6・βカロテンを含む食べ物

皮脂の分泌を抑えたり、免疫力を高める栄養素を含む食材を使った食事を心がけましょう。

①皮脂の分泌を抑えてくれるもの

皮脂の分泌をコントロールしてくれるのがビタミンB2とビタミンB6

皮脂の量が多く面疔ができてしまう人は、積極的に以下の食材を食べるようにてみてください。

【ビタミンB2がたっぷりな食べ物】
レバー・牛乳・卵・うなぎ・サバ・ししゃも・納豆など

【ビタミンB6がたっぷりな食べ物】
にんにく・まぐろ・かつお・アボカド・じゃがいもの・バナナなど

牛乳やバナナなら、「料理は苦手」という人もささっと食べれるのでおすすめです。

一方甘いもの・脂っこいものの摂りすぎは、皮脂を増やす原因です。

甘いものは分解するときにビタミンを大量消費するので皮脂量の調整ができなくなるんですね。
また脂っこいものは、そのまま油分が皮脂になります。

週2日以上、揚げ物やスイーツを食べている人は要注意です。

 

②肌の免疫力を高めてくれるもの

肌の免疫力をアップさせてくれる栄養素はβカロテンです。
皮膚や粘膜を強くして、黄色ブドウ球菌に負けない強い肌にしてくれます。

βカロテンは以下の野菜や果物に多く含まれているので、食事に取り入れてみてください。

【野菜】
モロヘイヤ・人参・ほうれん草・豆苗・ピーマン・かぼちゃなど

【果物】
パッションフルーツ・すいか・びわ・マンゴー・はっさくなど

野菜や果物が苦手という人も、野菜ジュースやスムージーなら比較的取り入れやすいのでおすすめです。

ストレスはこまめに発散する

ストレスは皮脂の分泌を増やす&肌の免疫力を下げる

ストレスは皮脂の分泌を増やす&肌の免疫力を下げる原因です。

ストレスが溜まると、皮脂を増やす男性ホルモンの分泌量が増えてしまうんですね。
また活性酸素も発生させるので、肌の免疫力も下がります。

なのでストレスはためこまないで、こまめに発散することが大切。

など、発散方法は自分の好きなことならなんでもOKです。

「好きなことがなくてあまり思い浮かばない」という人は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

質の良い睡眠をとる

睡眠不足は肌の免疫力を低下させる

新しい免疫細胞が作られるのは睡眠中なので、睡眠不足は肌の免疫力を低下させます。
しっかり眠らないと黄色ブドウ球菌に負けない強い肌は作れないんですね。

なので毎日しっかり眠ることが重要です。

ただしただ眠るだけではなく、質の高い睡眠をとることを意識してください。
質の高い睡眠とは、脳や内蔵がしっかりとお休みできる睡眠のこと。
休むべきところが休んでいないと、体が免疫細胞の生成に集中できないからです。

眠りの質を上げるためにも、就寝前に以下のようなことに気をつけるのがおすすめ。

【睡眠の質を高めるために寝る前にやるべきこと】

  • 温かい飲み物を飲んで気分を落ち着かせる
  • ヒーリングミュージックを聞く
  • 寝る30分前から照明を暗くしておく
  • アロマをたいて心地よい空間を作る

など、とにかく寝る前はリラックスすることを意識しましょう。
寝る前から気持ちを落ち着かせておくことで、深い眠りにつくことができます。

適度に運動する

運動は肌の免疫力をアップさせる

適度な運動をすると免疫細胞が活発になるので、免疫力がアップします。

おすすめは息が上がりすぎないウォーキング・ヨガ・水泳などの有酸素運動
適度な疲れにより気分がスッキリするので、ストレス発散にもなります。

1日30分を週3~4回くらいで行うのが理想的ですが、無理はしなくてOK。
「毎日30分歩かなきゃ!」などと決めてしまうと逆にストレスになるので、できる限りの範囲で行いましょう。

まずは週に1回、続けられるようになったら週に2回と、少しずつ増やしていくのがおすすめです。

一方ジョギングや筋トレなどの激しい運動はNG。
息があがると呼吸の回数が多くなり、活性酸素の発生量も増えてしまうので気をつけてください。

 

生活習慣を見直して面疔ができにくい肌作りを!

面疔ができたら、早めに皮膚科を受診し適切な治療を受けましょう。

また二度と面疔を繰り返さないためには、【食事・ストレスケア・睡眠・運動】が大切。

一気に全部を見直すことは難しいかもしれませんが、どれか1つからでもいいので実践してみてください。

この記事の執筆者

りりな

りりな

資格

スキンケアアドバイザー勉強中
日本化粧品検定3級

正しい情報をわかりやすくお届けすることを意識しています。ニキビをはじめとする肌トラブルの改善をお手伝いできたらうれしいです。

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